●直線加速器(リニアック)

直線加速器は、線形加速器あるいはリニアック(Linac)ともいい、電子またはイオンを直線に走らせながら加速する。特徴として、電子またはイオンの走行時間に合わせて電極を並べ、電極に供給した高周波の電場を利用して加速する。電子と陽子(イオン)ではその質量が異なるため、同じエネルギーでも速度が極端に違うので、異なる設計をしなければならない。大型のものは素粒子研究、小型のものは医療用や工業用に盛んに使われている。

一般的な病院では、X線・電子線を使ったがん治療に直線加速器が広く普及している。直線加速器は、電子の流れを加速し、それをタングステンなどのターゲットに当てて、できるX線を病巣に照射する。しかし、がん細胞が深いところにある場合には、手前の正常な細胞に多く放射線が当ってしまい、副作用が出やすいというデメリットがある。