●線エネルギー付与

線エネルギー付与(LET:Linear Energy Transfer)とは、エネルギーをもった粒子あるいは荷電した粒子が物質中を通過する際、飛跡に沿って単位長さ当りに失うエネルギーのことであり、単位はkeV/μmなどが用いられる。

一般に線エネルギー付与は放射線の荷電の2乗に比例して増加し、粒子の速さにほぼ反比例する。X線やガンマ線のように電磁波で物質との相互作用の程度が小さくLETの小さいものを低LET放射線といい、中性子線アルファ線のように粒子の質量が大きくて物質と相互作用しやすくLETの大きいものを高LET放射線という。低LET放射線には、ガンマ線、X線、電子線などがあり、高LET放射線には、陽子、重陽子、アルゴンやネオンなどの重イオン、負π中間子、中性子線などがある。